ひきこもり者と家族を支える「訪問支援」と「居場所」を継続したい
高年齢化する「ひきこもり」…8050問題
15歳から39歳ひきこもり者の推計数は全国で54万人以上。その値に驚くのもつかの間で、その後に内閣府が発表した中高年(40歳から64歳)のひきこもり者数は「推計61.3万人」でした。
「ひきこもり」という言葉が社会で言われるようになって約30年。以前は若者の問題として捉えられていましたが、今ではひきこもりの長期化・高年齢化が深刻で、80歳代の親が50歳代の子の生活を支える「8050問題」として知られるようになり、親子の社会的孤立などの形で表面化してきています。
活動もニーズも年々拡大
ひきこもりの問題は、ビーイングが拠点を構える群馬県安中市も例外ではありません。
ビーイングが訪問支援活動を始めて4年、相談案件は年々増えています。小学生から50歳代まで幅広く支援し、家庭訪問・居場所の提供・電話やメールでの相談など支援回数が年間900件を超えています。
「アウトリーチ→居場所→就労体験」の流れで社会へ
「アウトリーチ」(訪問支援)でまず行うのは、ご家族との面談です。ご本人とお会いできるのは、数回訪問を重ねて、ご家族の信頼を得てから…という状況がほとんどです。
ご本人との信頼関係を築きながら、家から一歩外に出るきっかけとなる「居場所」へのお誘い、またその次のステップとして、企業や農家などにご協力いただきながら「就労体験」も行っています。
その流れのすべてで、ビーイングの相談員が伴走支援します。しかも、ボランティアです。
この分野の社会的ニーズを考えると、ボランティアという枠組みでは限界があるかもしれません。
支援の実績を重ねたその先に、支援の仕組み化を見据えて、今日もコツコツ活動を続けています。
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