助成レポート 子ども・若者支援 社会課題

【ミニレポート】“新たな育児観”をつくりだすきっかけとしてのカードゲームのテストプレイの実施

特定非営利活動法人Annakaひだまりマルシェが“新たな育児観”をつくりだすきっかけとして開発を行っているカードゲームのテストプレイが行われました。

“新たな育児観”を創出するために、子育てを科学する調査研究をはじめ、子育てに関する考え方を時代に合わせてアップデートするきっかけとなるカードゲームの開発を行い、孤立した子育てで悩む人々を地域全体で包み込むような全世代型の社会保障を地域コミュニティの中につくりだすプロジェクトです。
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導入として、昔の子どもは、遊びを通して心身の発達、道徳心や社会性などを身につけ、「家庭」と「地域」の中で育っていったのに対し、現在、子どもを育てるのは主に「家庭」と「学校」という社会環境になっており、女性の社会進出も進み、子どもを産み育てにくい社会となってきているのでは、というお話しから始まりました。
いつから「親」になるのか、親になった自覚のない「家庭」での子育て力の低下、「産後うつ」など、現代の子育てを支援する「地域」の人的資源の養成の一環として、今回テストプレイ的にカードゲームで親の気持ちを理解するためのロールプレイを行いました。

帝王切開で出産した母親、実母、助産師、帝王切開で生まれた子どもetc・・・
それぞれの役柄になりきり、「帝王切開で生まれた子どもは我慢ができない?」や「私は普通に産んだのに・・・」といったシチュエーションに対してコメントを出し合いました。
自分の価値観と違う人物になりきるのはなかなか大変だったようですが、参加者からはさまざまな意見が出されました。
出産や子育てはその人に合ったやり方・支援の仕方が大切なのだと、改めて実感することができた時間となりました。

このテストプレイを通して、より子育て支援に関わる人々の研修に活かせる内容へ改良がなされていくことを期待しています。

特定非営利活動法人Annakaひだまりマルシェは、群馬県安中市松井田町の商店街で、コミュニティカフェ「ひだまりカフェ」の運営や「安中市ファミリー・サポート・センター」事業の一環として、地域で子育てサポーターの養成講座を実施するなど様々に活動中。

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