助成レポート 学生取材

【学生レポート】想いをつなぎ、地域を支える――前橋市社会福祉協議会が担う「赤い羽根共同募金」の役割

-はじめに
はじめまして!私たちは高崎健康福祉大学のボランティア団体GMSに所属している学生のMとSです!今回は、群馬県共同募金会から配分を受けている団体へ私たちがインタビューを行い、レポートとしてご紹介する企画の第二弾です!
今回ご紹介する団体は、「前橋市社会福祉協議会」(以下、前橋社協)で前橋市共同募金委員会(以下、前橋市共募)「配分」担当のKさんへインタビューを行いました。
社協の中にも共同募金の担当がいるの?と思った方もいると思いますが、わかりにくいですよね。私たちもそうでした。ですから、役割なども整理しながらインタビューさせて頂きたいと思います。そして、募金がどのように地域へ還元されているのか、その仕組みや活動に込められた想いについて詳しくお聞きしました。
※群馬県内の各市町村に共同募金の窓口を担う共同募金委員会があります。

Kさん 前職は介護施設の立ち上げなどに携わっていたそうです。

前橋社協における共同募金の主な活動内容
【配分担当】 ←今回お話しいただく内容
・団体へのヒアリング、相談対応、予算や使い方のサポート
・地域の子ども食堂や学習支援団体への活動支援

【助成担当】
・地域団体(NPO、ボランティア団体等)への配分業務・助成制度の周知(6月頃)、申請受付(9月〜11月末)


■共同募金担当者へのインタビュー

―まず、前橋社協の「配分」と「助成」の仕組みについて教えて下さい。

Kさん:共同募金を活用した地域活動の支援には、「配分」と「助成」という二つの大きな役割があります。
「配分」とは、市民から集まった募金を地域の活動へ還元する仕組みです。前橋市で集めた共同募金は一度、群馬県共同募金会に集められ、その約半分が前橋市共募に群馬県共同募金会から戻ってきます。その募金を市内のボランティア団体などへ分配する(地域配分)役割を担っています。ちなみに、残りの半分は群馬県共同募金会から市域を超えて広域に活動する団体への助成金(広域配分)として使われているんですよね。
「助成」は、群馬県共同募金会から配分された募金を、社協の事業として、地域のサロン活動や見守り活動などに助成金を出す仕組みです。助成担当は、ルールの作成や申請受付、管理といった実務的な役割を担っています。前橋社協も助成金の配分先の一つの団体で、共同募金を活用して地域のさまざまな活動を支援している、ということになります。

市共同募金委員会として「配分する側」と市社協として「助成を受ける側(社協)」の二つの役割を併せ持つ
※市町村により仕組みは異なる

―仕組みをわかりやすく整理して頂きありがとうございます。では、前橋社協では、どのような配分※を行っているのですか?
※今回のインタビューでは「配分」=「配分担当による配分先の支援全般」と定義しています。

Kさん:地域で活動している団体やボランティアの方々が取り組む福祉活動を応援するために、助成金を入口にして支援を行っています。例えば、高齢者の居場所づくりや子ども食堂、地域交流の活動など、地域を良くするための取り組みに活用されています。配分金額は5万円から百万円単位まで、団体の活動目的、規模や活動フェーズによって選んでもらえるようにしています。
また、常日頃から市内で活動されている団体と繋がりを持つようにしています。

-ただ配分するだけでなく、担当者自ら関わりを持つことを意識して活動されているんですね。では、どんな団体が共同募金の配分を申請することが多いのでしょうか?

Kさん:地域のボランティア団体はもちろんや自治会などの地縁団体、福祉活動を行っている団体です。新しく活動を始めたいという団体だけでなく、今まで自分たちの自前のお金で活動をしていたけれど、「助成金を使って活動を広げたい」と考えている団体が利用することもあります。

―では、様々な団体へ配分を行ううえでKさんが大切にしていることは何ですか?

Kさん:地域の中で本当に必要とされている活動かどうか、そして継続して地域に役立つ取り組みになるかという点を大切にしています。また、団体の思いや活動の背景も丁寧に聞くようにしています。
他には、共同募金に依存しないようにサポートすることを心掛けています。配分する回数は上限があり、数年後には助成金を受けられなくなってしまうので、その時に自立して活動できるようになってもらえるよう、常に数年後を意識しながら支援するようにしています。

共同募金は地域福祉の一つの要素であることを学びました。

 

―実際に配分を通して感じている団体や地域の変化はありますか?

Kさん:助成をきっかけに新しい活動が始まったり、地域の人同士のつながりが生まれたりする場面を見ることがあります。例えば、不登校の学生を対象とした学習支援団体があるのですが、そこで支援を受ける中で努力し、大学進学を実現した子がいます。その子は大学に進学後、「将来は自分もボランティアとして関わりたい」という思いを持って学んでくれています。支援が次の世代へつながっていく実感を持てます。

―配分を検討している団体に伝えたいことはありますか?

Kさん:「自分たちの活動でも対象になるのかな」と迷っている方も多いのですが、まずは気軽に相談していただけたらと思います。地域を良くしたいという思いがある活動を応援したいと考えています。活動し始めたばかりの団体でも定款や書類の作成方法まで伴走しながらサポートしていきます!

―最後に、地域活動に関心のある方へメッセージをお願いします。

Kさん:地域の活動は、身近なところから始まることが多いです。小さな取り組みでも、続けることで地域の大きな力になると思います。ぜひ多くの方に関わっていただけたらうれしいです。

―ありがとうございました!

Kさんありがとうございました!!

■インタビューを終えて

今回、前橋社協における共同募金の活動を伺い、赤い羽根共同募金は単に募金を集めるだけではなく、地域で活動する人たちをそっと支える大切な仕組みなのだと初めて知りました。
また、配分担当の方が団体の方々と直接関わり、申請のサポートから現地調査まで丁寧に行っていることを知り、地域福祉はまさに「人と人とのつながり」によって成り立っているのだと実感しました。この記事を通して、募金がどのように地域を良くしているのか、その背景にある想いが伝われば嬉しいです。私たちもこれからは地域の活動に少しずつ関心を持ち、自分にできる関わり方を考えていきたいと思います!

※この記事は、高崎健康福祉大学のボランティア団体GMSの学生により企画、インタビュー、執筆されたものです。

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