助成レポート 社会課題

【成果報告】医療通訳派遣事業(群馬の医療と言語・文化を考える会)

2022年5月24日

助成先団体からの「成果報告」を掲載します。
詳細は団体が作成した「活動成果報告書」をダウンロードしてご覧ください。

助成概要

助成名 今ある活動を「そだてる」助成
団体名 特定非営利活動法人 群馬の医療と言語・文化を考える会
事業名 外国の方が安心・安全に生活するための医療等通訳者派遣・通訳サービス
助成額 [2019年] 1,000,000円
[2020年] 1,000,000円
[2021年] 1,000,000円

課題認識・解決の目標
多文化社会の中で、日本語と異なる母語を持った人々は、社会生活を送るうえで言語上の様々な課題を抱えています。日常の買い物に始まり、行政をはじめとした様々な手続き等まで、多くの困難を乗り越えながら地域の中で生活しています。中でも、特に健康を害し、病院を受診するときには言葉の問題は大きな壁となります。
そこで、当会は群馬県における医療通訳サービスを誰もが利用でき、そして充実したものにしようと活動を始めました。行政や医療機関と連携して、患者や医療従事者が安心して診療できる環境、そして通訳者が通訳しやすい環境づくりを行い、群馬県の医療通訳制度の普及、充実に努め、群馬県で暮らす外国人の暮らしにくさを少しでも解消し、よりよい地域を築くことを目標に活動を行ってきました。
成果の総括
この3年間で、医療通訳者の派遣システムが大きく改善されました。通訳者の待遇改善(通訳費の増額)、医療通訳者としての専門能力の向上、医療機関の通訳費用の負担、医療機関との信頼関係の構築(コーディネーター制度の確立)などにより、通訳者が安心して通訳出来る環境、医療機関や患者が安心して依頼できる環境が整ってきました。したがって、コロナ禍にかかわらず派遣件数も増え、医療通訳への需要及び必要性が高まり、理解も進んできたと考えており、これは当会が群馬県と協働して行ってきた成果であるといえます。そして、医療通訳を普及してきた効果として、学校、保健センター、児童相談所などの公的機関をはじめ、地域で言語支援を必要とする企業や個人からの通訳、翻訳依頼も増え、当会の通常業務として対応するようになり、地域のなかで多言語支援の中核的存在になったと自負しています。
(つづきは「成果報告書」をご覧ください。)

団体作成の成果報告書

医療通訳の様子

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