助成レポート 社会課題

【成果報告】依存症者が地域に定着しながら治療を継続(群馬ダルク)

助成先団体からの「成果報告」を掲載します。
詳細は団体が作成した「活動成果報告書」をダウンロードしてご覧ください。

助成概要

助成名 新しい活動を「つくりだす」助成
団体名 特定非営利活動法人 群馬ダルク
事業名 依存症者が地域に定着しながら治療を継続していくためのサービス充実
助成額 [2019年] 2,555,000円
[2020年] 2,462,000円
[2021年] 3,000,000円

取り組みの概要

1 通所施設開設をきっかけとして支援の幅を広げる ・通所のみの利用者、女性利用者の受入
・ローリスク、ハイリスク、重複障害者、家族など、個々人の状況にあったプログラムの開発と提供
2 重症化する前に気づき、相談できるしくみをつくる ・WEBでの啓発、電話やメールでの相談受付
・「依存症講座」の定期開催
・他機関への講師派遣、回復支援プログラム提供
・早期発見・適時対応のための多機関連携推進

助成事業の全体像

成果報告

◎3年間を振り返って
 (群馬ダルク代表 平山晶一さん)

群馬ダルクが障害福祉サービス事業所の通所施設「トゥデイ」を開設するタイミングで、今回の助成を受けました。
ダルクはピア支援(当事者同士の支援)が基本です。周りを支援しながら自分のこともケアできる人材が長い年月を経て育ってきて、いよいよこれからパワーアップ!というときでした。

このタイミングで、この助成金があったからこそ、新たなチャレンジができました。
入寮でなく“通所”だからこそできること(女性やLGBTQの人の依存症の問題に向き合うこと)や、ホームページやSNSを活用した情報発信、相談窓口開設、講座や連携会議の主催など、内向きになりがちな自分たちが“外に向けて積極的に開いていく”ことができたのは、助成金という形の「期待と応援」があったからこそと思っています。

依存症の人は、対等な立ち位置で人を頼る、ということが苦手です。
今回の助成事業を通じて、その苦手を少し克服できたように思います。
依存症支援の課題を理解し、いっしょに考え、ともに支援して下さる人が居る。
依存症講座に関心を寄せて下さり、連携会議にも参加して意見を言って下さる。
いろんな分野・いろんな立場の人が、自分たちに関わろうとしてくれることに気づき、勇気をもらいました。
共同募金を通じて支えて下った皆様、関わって下さった皆様、本当にありがとうございました。

福島ショーン施設長と平山晶一理事長

オンライン依存症講座の様子

◎参考資料
「群馬ダルクにおける回復支援プログラムの有用性」2020年9月 高崎健康福祉大学准教授 池田朋広氏

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